1st AO Trauma AsiaPacific scientific congress & TK experts' symposium参加 [学会]

8:00 opening ceremonyに参加する。通常の学会とは若干異なり、この手の催しが派手な印象である。各legionのお偉方の挨拶があった。Desneyland hotelでの開催ということもあり、偉い方々がミッキーの帽子をかぶって記念撮影していたのは可笑しい(向かって右から2番目は日本代表T中先生)。
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8:50 3つの部屋に分かれて、いわゆる一般演題(meet the expertsと銘打ってあり、各分野の専門家4-5人とmoderatorが1人で、パネルディスカッションのような形式となっている)が続く。Upper limb, lower limb, fragility&atypical fracturesのセッションが組まれていた。それぞれ興味深い演題が続いていたので、各部屋を行ったりきたりしていた。中でも印象に残った演題は、インドからの上腕骨遠位端の開放粉砕骨折に対して8cm以上の巨大欠損部に対して、freeでfibula(血管柄付きではない)をgraftして、見事に骨癒合させていた症例(良く感染しなかったなと感心した)、外側・後外側の脛骨プラトー骨折の発表(最近、大学でも経験したような症例だったので面白かった。外側から2 windowで後方と外側を展開しプレート固定していた)、脛骨遠位端骨折に対する後方プレート固定(前方の軟部組織トラブルが懸念されるような症例には良い適応と思われる。後内側用のプレートの健側を利用して、後外側にプレートをあてていたのは面白かった)。などなど。。。
10:20 コーヒーブレイクとなったのだが、ここでデジカメをなくしていることに気付く。。。慌てて、座っていた椅子の周り、トイレ、休憩所などを探すが見つからない。事務局に言伝てしておき、探してもらうことにした。日本のS社の担当者もいたので、こちらにも頼んでおいた。いやー、なくなったらかなりショックだー。
11:00 台湾からDr.Tuも来ていたので、久しぶりの再会を喜びあった(日本からのお土産も渡せたし)。Dr.Tuもデジカメのことを気にかけてくれた(相変わらず親切なのだ)。ちょっと落ち込みながらも、セッションを聞いていたのだが、あまりピンとくるものはなかった・・・。会場外にPCがあり、一般演題を自由に閲覧できることになっているので、そちらで気晴らしをすることにした。韓国からの発表で、大腿骨転子部骨折後のatypical fractureに対して、plate固定を行っていたのだが、ことごとく骨折を繰り返し、プレートは折損するし、逆側も折れるしで、結局5回くらい手術(最終的にはプレートを全て抜去して、リコンの髄内釘固定・・・)していた症例をみつけた。ビスフォスフォネートを5年以上服用していた症例であった。PTHの投与についても考察していた。最近、このような報告をとても良くみかけるようになっているのは、かなり問題なのである。早急に対策が必要だ。その他、会場で聞いた内容で興味をひいたのは、Treatment for fracture nonunion with accordion techniqueというもので、偽関節部をアコーディオンのごとく、牽引・短縮を繰り返しながら、最終的に骨癒合を目指すというものである、勿論骨欠損の強い症例には適さないなどの適応はあるものの、方法としては面白い。ただし、時間はかかるのが難点であろう。
12:50 ランチョンセミナーがはじまる。ランチボックスは、サンドウィッチにおかずとフルーツが添えてあるシンプルなもの。オレンジジュースが付いてきた。Dr. Tuの隣の席に座って、食べながら話を聞いていた。お題は、medical treatment of fragility fractureであった。今回の学会でかなり力を入れている分野であることが良く分かった。内容はビスフォスフォネートの長期投与によるatypical fractureの発生について、その予防・治療に、PTHが効果的であること。などがエビデンスをもって述べられていた。日本でも今後大注目の分野である。
13:50 午後のセッションがはじまった。Upper limbでいくつか聞いていたが、デジカメのことが気になり落ち着かない。気分転換に散歩にいくこととした。
15:00 屋外プールがあるので、のぞいてみようと思い立ち、着替えを持って出向いてみた。途中、ホテルの中庭に立ち寄り、記念撮影をしてみた。庭師がミッキーの形に木々を刈っているのは面白かった。さて、プールであるが、殆ど人がいなかったので、さっそく着替えてプールサイドで寝転がってみた。暑くなれば、プールに入るということを何度か繰り返して、日頃の疲れを癒した。。。
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16:40 午後のセッションで香港手外科fellowの時に世話になった、Dr.Kennyの発表もあったので、学会場に戻った。まだ始まっていなかった。彼の発表はOutcome of open release for post-traumatic elbow stiffnessという内容で、なかなか良好な治療成績を出していた。Stiffnessの原因に対する適切なアプローチと後療法(splintageの重要性)を述べていた。香港大學は術後後療法・リハビリテーションについてもかなり力を入れているのである。
17:40 その他いくつかの発表を休み休み聞いた後、本日最後のセッション、dynamic locking screwのlectureが始まった。何とその講師の一人に、ドイツテュービンゲンBG hospitalのProf. Hoentchが来ていたのには驚いた。Hoentch先生は、新しいインプラントやテクニックの開発に力を入れている先生なので納得である。5人の先生方のミニレクチャーを聞いた後、Dr.Hoentchに挨拶に行った。何となく覚えてくれていたみたいだったので良かった。名刺を渡しておいた。このdynamic locking screwのコンセプトは、screwが2層構造になっていて、dynamic motionを吸収し、骨折部をstabilizationするというもの。地震の際の建築物でのshock absorber機構に似ている。
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私がテュービンゲン留学中に既にDr. Hoentchがこのscrewの使用を臨床応用していたので良く知っていた。日本にもいよいよcoming soonである。そうこうしてインプラントは進化していくのである。我々は基礎的データからインプラントなどhardwareを進化させつつ、かつ技術・テクニック・アイディアなどのsoftwareも進化させていかねばならないのだ。
18:50 会場外では、すでにcocktail partyが始まっている。たくさんの人ごみの中に、いつもお世話になっているS社のO女史が待ってくれていた。にこにこと近づいてきてくれて、「先生デジカメが出てきました!」と。「Oh my Buddaha!!(仏教徒でもないが)」「本当に!!・素晴らしい!!Amazing!!・ハラショー!!(ホントは言ってない)」などと賛辞の嵐でO女史と喜び合った。もう新しいのを買う計画まで練っていただけに喜びもひとしおであった。あまりに嬉しかったので、記念撮影してしまった。意気揚々といったん会場を後にし、部屋に荷物を置きにいった。
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19:20 会場外でビールなどを飲みながら、チームJapanの先生方々、台湾、香港の知人などと語りあいながら、開場を待っていた。いや~何だか気分が良い!!
20:00 チームJAPANのtableは3つ準備されている。総勢30人弱というところだろうか?いよいよBanquetが始まった。会の進行自体は、昨年の台湾高雄で行われたTK experts’ meetingの際のreceptionと同じく、宴もたけなわとなると、著名人(会長のFlankieなどから・・)、そして各国ごとのカラオケ大会となっていった。食事はコースになっていたが、飲み過ぎてあまり味を覚えていないのは残念。チームJAPANは、誰から言いだしたという訳でもなく、「SUKIYAKI」(日本語レパートリーの曲が殆どなかったよう・・・)に決まっていた。日本の奥ゆかしさがにじみ出ていて良かったのではないかな。
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22:30 ほろ酔いというには足元がおぼつかないくらいになりながら終了となった。香港大學のDr.Kennyと最後は踊っていた。。。なかなか楽しい宴であった。果たして、早朝のセッションに参加できるのか?
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